OpenAIが小さく見えながらシグナルの強いことをやりました。公式CLIをオープンソースにしたのです。
リポジトリは openai/openai-cli。Go製、先週金曜日に作成、昨日時点でv1.1.2、42コミット。441スターは大きくありませんが、生きて1週間のリポジトリとしては、この速度自体が何かを語っています。
核心的な使い方は一行です:
openai responses create --input "your prompt" --model gpt-5.5
Python SDKのインストールも、requestsの設定も、ボイラープレートも不要。インストールしてすぐ使えます。
何ができるのか
機能セットはまだ派手ではありませんが、十分です:
- Responses API:GPT-5.5、GPT-5.5 Instantなどのモデルを直接呼び出し
- Realtime API:リアルタイム音声インタラクション(コミットログに
feat(api): realtime 2) - Bash補完:タブ補完もちゃんと実装 —
Fix bash completion filename quotingというコミットは、体験の細部にこだわる誰かがいることを示しています - GoReleaser配布:クロスプラットフォームバイナリ、macOS/Linux/Windowsすべて直接ダウンロード可能
正直、SDKでもこれらは全部できます。CLIの価値は「できるかどうか」ではなく、OpenAI APIをシェルワークフローに組み込むことにあります。
考えてみてください。CIで openai responses create を実行して自動評価、tmuxの中でログをGPT-5.5にパイプして分析、Makefileでワンライナーのプロンプトテスト。これがCLIが存在する理由です。
Codex CLIとの関係
OpenAIには今、2つのCLIトラックがあります:
- openai-cli:汎用APIコマンドラインツール、どのモデルでも呼び出せる
- Codex CLI(openai/codex-cli):コードに特化したエージェントツール
位置づけが異なります。openai-cliはインフラ層 — 好きなものを呼び出せる。Codex CLIはアプリケーション層 — コードを書き、編集し、実行してくれる。
すでにオープンソース化された Skills Catalog(18k+スター)を加えると、OpenAIの開発者ツールパズルが急速に完成しつつあります。
シグナル
OpenAIはかつて「API企業」で、その後「プロダクト企業」(ChatGPT)になり、今は「フルスタックSDK企業」に向かっているように見えます。
CLI、SDK、Skills Catalog、Codex — 各パーツは独立してオープンソース化され、それぞれ単体で使えます。利点:APIレベルの統合をしたい人も、すぐに使えるツールを使いたい人も、OpenAIがカバーします。
競合にとっての欠点:開発者体験のプレッシャーが高まっています。GoogleにはGemini CLI、AnthropicにはClaude Code、そして今OpenAIのCLIも参入。ターミナルが新しい戦場です。
主要ソース: